農薬とは
What's Crop Protection Products?
農薬の役割
- 農作物の生産収量を安定確保する
- 農作業を軽減し、コストを削減する
- 品質を向上させる
農薬の必要性
2021年には世界で8億2,800万人が飢餓に直面。人口増加に伴い、今後さらに飢餓人口が増える予測もされています。
農薬は、農業の生産性向上や生産者の所得確保に貢献できる農業資材の一つとして、持続可能な食糧生産推進の一端を担います。
世界の飢餓人口は増加に転じている
出所:公益財団法人日本ユニセフ協会ホームページ「SDGs CLUB」より
防除を行わなかった場合、多くの農作物は病害虫や雑草により収穫量が減少してしまいます。
減収率を抑え、限られた耕作地でより多くの農作物を収穫するために適正な農薬の使用による防除が重要な役割を果たしています。
病害虫による減収・減益
出所:「病害虫と雑草による農作物の損失」一般社団法人日本植物防疫協会
広大な農地において病害虫や雑草を手作業で取り除こうとすれば多大な労力がかかります。
農薬を使用することは、効率的・効果的な防除、ひいては生産者の農作業の省力化に貢献することができます。
米づくりに必要な除草作業の労働時間の推移
出所:「農薬の適正使用について」農林水産省東海農政局
農薬の安全性
農薬について登録の制度を設けており、販売及び使用の規制等が行われています。
薬効・薬害・残留・安全性・製造法・物理化学的特性等についての膨大な資料の提出が要求されます。
審査を受け、農林水産大臣による登録を受けたもののみが農薬となります。
農薬ができるまでの期間
安全性の確保は厳密なリスク評価によって行われています。
- 容認される作物残留量が決められている
- 作物ごとに、使用回数や量、使用時期が決められている
- 人が毎日摂取し続けても健康への悪影響が無いと判断される一日摂取許容量が定められている
- 土壌残留、水質汚濁に関する基準が設定されている